• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第46章 政府の監査


だってここに抜き打ち調査だといきなり来たときはそれはもう酷い事を言われた。刀剣達のことも私のことも。

てっきり仕事だから仕方なく調査しに来ているだけで、この男の本音は本丸や刀剣達のことなんてどうでも良いんだろう、とあの時はそんな風に思っていた。

だけど今の言葉を聞くと、ああやって酷いことを言うのも、こちらの出方を伺う等色々と意味があったのかも知れない…と思った。

私の考えていることが分かったのか年配は「眼鏡が曇っているわけではない」と言い去って行った。その後ろ姿を見つめていると国広くんがポンと優しく私の肩に手を置いた。


「気にするな」

「うん…ありがとう」




その夜、光忠と恋仲の例の女審神者さんとメールした。
彼女の所も前に監査を受けたらしいけど、担当者が当たりだったそうで嫌な気持ちなど一切することがなく終わったそうだ。


「いいな、羨ましい…」と愚痴をこぼすと、「確かにハズレ引いちゃったみたいだけど、仕事は出来るって評判の男だから心配はいらないよ。腹は立つらしいけどね!!」と慰めの言葉が返ってきた。

その夜は彼女に積もり積もった愚痴を沢山聞いてもらい、その後で残っている仕事を済ませて眠りについた。


/ 1260ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp