刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第46章 政府の監査
「はっ!貴様なんぞに協力する訳がないだろう」
「言っておくが、これはこの本丸の為、審神者の為でもあるんだぞ」
「主の為…」
長谷部は訪問初日での客間での主に対するこの男の暴言を聞いていたため、年配に対して特に警戒心を持っていた。
すぐにでも刀に手を掛けそうな殺気に、年配は審神者の為だから協力するようにと伝える。隣に待機している新米もこの時ばかりは真剣な表情で立っていた。
「審神者から従うように言われているだろう?わかったなら、審神者の人柄や仕事ぶりなど何でもいいから知っている事を出来るだけ詳しく教えてくれ」
「知っている事……言っておくがスリーサイズは貴様には教えられんぞ。俺だけの機密事項だからな」
「そんな情報はいらん!」
「え!長谷部さん…恋人でもないのにスリーサイズまで熟知している…!?」
「ふん、当たり前だろう。そんなことは朝飯前だ」
「こわっ…!」
驚きながらも少し引き気味な新米を他所に、したり顔をする長谷部。
そんな二人に呆れた様子の年配は長谷部に早く質問に答えるよう催促した。
「口惜しいが主の為というならば…答えるほかあるまい」
「そうしてくれ」