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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第46章 政府の監査


見上げるとやっぱりそこには大倶利伽羅さんがいた!

大倶利伽羅さんが内番服のジャージの上着で私の頭を拭いてくれていた。

どうやら私の惨状を見かけた彼は急いで駆けつけてくれてスプリンクラーの水も止めてくれたらしい。でもそのせいで彼も少なからず水を被ったらしく髪の毛や顔からは雫がポタポタと落ちている。


「ごめんっ伽羅ちゃんまで濡れちゃ、」

「俺のことはいい、あんたずぶ濡れだぞ」


私の言葉を遮り、大倶利伽羅さんは私を立ち上がらせた。


「体が冷たい。早く風呂に入って温まってこい」


確かに夏ならともかく、今の季節只でさえ肌寒くなってきたというのに、頭からつま先までと言っていいほどずぶ濡れになってしまいとてつもなく寒い。

体を抱き締めるようにガタガタ震えていると、大倶利伽羅さんは自身の着ているTシャツまでガバッと脱ぎ、びしょ濡れの私に着せた。


「えっ!!ダメ、伽羅ちゃんが風邪引いちゃうっ」

「下着が透けてる」

「ぎゃっ、…で、でも伽羅ちゃんの上着で隠すから大丈夫」

「いいから両方着ておけ。それに俺は平気だ。あの男がこっちに向かってきているからあんたは早く行け。こんなところを見られたらまた何か言われるぞ」


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