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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第46章 政府の監査


「おい新米!雑談は多少は黙認するが、政府内部のことまでべらべら喋るなよ」

「わかってますよ先輩…」


年配に怒られて項垂れる新米くんの背中を笑いながらベシベシ叩く次郎ちゃん。ついでに新米くんの湯呑にお酒を注ごうとしている。


「駄目ですって!俺仕事中ですからっ」

「少しくらいいいじゃないのさぁ〜」

「勘弁して下さいっっ!!!!」


湯呑の飲み口に掌を被せて必死に断る新米くん。
皆の笑顔が緊張感のある日々の中の唯一の安らぎに思えた。




執務の合間、眠気に襲われた私は頭をすっきりさせるため、気分転換に外の空気を吸おうと庭を散歩することにした。

政府職員が寝泊まりして色々と嗅ぎまわっていると思ったら、なかなかぐっすり眠れない。そればかりか睡眠薬&精神安定剤の役割を担っている大俱利伽羅さんがいないからか、尚更眠れなかった。


本丸の庭はとても広いので少し散歩でもしたら目も冴えるだろう、と勝手に出てしまうあくびを隠しながらゆっくり歩く。

そして池の小さい橋を渡っていると、高く積み上げた藁をせっせと運んでいる包丁くんの姿。高く積み上げすぎでぐらぐらとバランスをなんとか保ちながら頑張っている姿が可愛くて、手伝おうと側に駆け寄った。


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