刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第13章 恐怖映画上映会
「青江のお薦め恐怖映画みてました」
「…」
「そんなになるなら見なければいいのにって顔しないで下さいっ強制的に見せられたんです」
「何も言ってないが…」
「本当に怖かったから今度大倶利伽羅さんも観たらいいです。そしたらきっと廊下ダッシュする気持ちがわかるはずです!」
「興味ないな」
「そう言うと思ってました…」
すると、大倶利伽羅さんが「飲むか?」と自分のお猪口をこちらに差し出してきた。
え?それって間接キスでは…と思ったけど変に意識してるのは私だけのようなので、ありがたく受け取った。
「これは、日本酒ですよね?」
「そうだな」
「美味しいですか?」
「うまいから飲んでいる」
「それもそうですね…い、いただきます」
コクンと一口飲むと、「うえっゲホゲホッ!」とむせてしまった。の、喉が焼ける~!こんな強いの飲んでるの?とお猪口を見つめる。
そんな私を見て隣でクツクツと笑っている大倶利伽羅さん。大倶利伽羅さんが笑うなんてレアだ!!
「もうっ!わかってて渡しましたね!」
「素面では怖いだろう」
「あ、そういうことですか!確かに、酔ってしまえば…でもこんな強いお酒、飲めません…」
「そうか」