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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第46章 政府の監査


必然的にその時には既にこの抜き打ち検査が行われると決まっていた、ということになる。

刀剣達全員が揃っていなければ意味がない、という事なのか。


「そういうわけなので…刀剣の皆さんは政府の方のOKが出るまで、本日は大人しく本丸にとどまっていて下さい」

「いくら政府といえども急すぎないか!?」

「今日買い物に行く予定だったのに~!」


今日予定を入れていた刀剣達の怒りの矛先がこんのすけに向けられるも、もう決定事項なのでどうすることも出来ず、こんのすけは申し訳なさそうに伝達を続ける。


「皆さんのご意見もごもっともですが、抜き打ちですから…この本丸が不正をしていないか調べるということですが、そこら辺についてはこんのすけは何も心配はしておりません。ですから皆さん胸を張っていれば良いと思います」

「そうなんだけど……抜き打ちかぁ……響きが嫌な感じよね」

「まあまあそう言わずに。良き本丸にはそれなりの評価も付きますから」


困惑した表情で目線を交わし合う刀剣や、休みがなくなった事であからさまに項垂れる刀剣、ぶつぶつ文句を垂れる刀剣、気にすることなく再びご飯に手を付ける刀剣など様々で、暫くざわついていた広間も時間が経つにつれて皆が渋々納得し、朝餉を食べ終わった者から立ち上がりそれぞれの部屋に戻っていく。


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