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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第46章 政府の監査


いつの間にか庭のコスモスが綺麗に咲いているのが目に留まるようになった頃、いつものように近くに座っている刀剣達と談笑しながら朝餉を食べていると、急にこんのすけが現れた。


「審神者様!食べながらでいいのでお話を聞いて下さい!」

「え?こんのすけっ?どうしたの食事中に珍しい」


ボンッと広間に突如現れた小さな管狐に、広間に集まっている刀剣達が食べる手を止め一斉に注目する。
こんのすけは皆にぺこりと小さく会釈した後コホンと軽く咳払いをした。


「えー、皆さん揃っていますね?…突然ですが本日この本丸に、政府の立ち入り監査が入ります!」

「立ち入り、監査??」

「左様でございます。日頃提出している書類や資材管理等に不備がないか調査か入ります。本丸内部の抜き打ち検査、とも言いましょうか…」

「はあ?」


刀剣達も私と同じように疑念を持ったようで広間がざわつき空気が揺れる。


なんだその抜き打ちって…そんな単語を聞いたのは学生時代のテストくらいだ。

というか、急すぎる。抜き打ちだから当たり前なのかも知れないけど、今日は本丸の休日だ。せめて通常稼働している日にやって欲しかった…


だけど、考えてみれば今日のこの休日も1週間前に政府に言われて取ったお休みだ。


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