刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第44章 続・魅惑のランジェリー
のぼせる寸前の重く火照った体でふらふらと湯船から上がり、たどたどしい手付きで体を拭いて下着を身に付けた。
うわ…
鏡に映る姿は、いつもの清楚な下着と違いとても厭らしく見えて思わず目を逸らしてしまう程。
昨晩大倶利伽羅さんがしっかりと私の肌に刻んだキスマークがより厭らしさを増幅させているようで、ただでさえ火照って熱い体がもっと熱を帯びてしまった。
この下着のおかげで、こんな私でも色気が滲み出ているような気がする。
いつもの下着より布の面積がかなり少ないことに関しては…今更どうすることも出来ないのであまり考えないようにした…
お気に入りの可愛いパジャマに着替えてから、お決まりのようによし、やるぞ!と頬をパンと叩き気合を入れる。そして部屋に続くドアをそっと開けると大倶利伽羅さんは既に部屋に戻っていて、ベッドに背を預け片膝を立て本を読んでいた。
大倶利伽羅さんの文字を追っていた金の瞳が私に気付き、こちらに向けられ、それと同時にパタンと閉じた本が横に置かれた。
彼の視線を感じながら、おずおずとおぼつかない足取りで大倶利伽羅さんの足の間に、いつもの定位置にそっと座ると、当たり前のように彼の腕が私のお腹に回されギュッとされる。