刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第44章 続・魅惑のランジェリー
鶴丸のバカ…
「鶴丸に復讐、する?」
「!!」
静寂の中、不意にボソリと聞こえた声に飛び上がり前を見ると、いつの間にか小夜ちゃんが私を見つめていた。
「さっ、小夜ちゃんいつの間にいい!」
「さっき……それより、復讐…」
「いやいやいや、復讐はしなくて大丈夫!ていうか私声に出てた?あははっ、気にしなくていいからね!もう本当にありがとう!!」
捲し立てながらその小さい体を抱き締めると、邪な考えがすーっと霧が晴れたように浄化していくような気がした。
なんて落ち着くんだろう…
何も言わず私を受け入れてくれる小夜ちゃんに甘えて、暫く癒やしの時間を過ごさせて貰った。
…
…
結局、昨晩はこっちから大倶利伽羅さんに夜戦を申し込もうと決意したものの、彼を前にしてはどうにも照れ臭くてもたもたしている間に先手を打たれ、なんなく失敗に終わってしまった。
奉仕なんてほど遠く、私ばかりが気持ちよくされて腑抜けになって…気付いたら朝だった…
昨夜の色気ダダ漏れとは程遠い、すやすやと少年のような幼い顔で眠っている大倶利伽羅さんを横目に頭を抱える。
今日の夜こそは、絶対私から誘って奉仕というものを成し遂げるんだから!!