刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第44章 続・魅惑のランジェリー
それは、豊満な肉体の女性が美味しそうに男性器?を咥えていて(モザイクでなんとなくしかわからないが)、快楽で顔を歪めている男性の写真だった。
え、え…?
何?……すごくエッチ…
あ、でも…そ、そうか…
鶴丸が言いたい奉仕って、こういうことなの…?
男が悦ぶって、こういう…
てっきり、お風呂で背中を流してあげるとか、全身マッサージで出陣の疲れを取ってあげるとか、何か好物のものを作ってあげるとか、そういう類いの事がいいかも、と考えていたのだけど、そうか…
大倶利伽羅さんの、大倶利伽羅さんを奉仕するってことなんだ……そういうこと、だよね…?
「顔が赤いぞ……一体何を想像しているんだか。…あ、奉仕だったか」
「~~~っ」
「どすけべ…」
「いやあああ!!鶴丸のばかァッ!!!」
ちゃかす鶴丸に小包を投げつけ執務室から追い出し、ピシャリと勢いよく締めた襖の前でしゃがみ込んだ。
心臓が煩いくらいにドキドキしている。あんな、厭らしくて大胆なこと私に出来るだろうか。
そもそもそんなことして嫌われない…?
ドン引きされない…?
落ち着かない思考を落ち着かせるために、温かいほうじ茶を入れホッと一息付く。それでも頭の中にはあの厭らしい写真がこびりついていて離れなかった。