刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第44章 続・魅惑のランジェリー
付き人のように身の回りのお世話をする、とか?
例えば…
「大倶利伽羅様、お荷物お持ちします!」
「そうか」
「大倶利伽羅様、何か飲まれますか?」
「いらん…」
「大倶利伽羅様の靴、磨いて温めておきました!」
「割とやるな、あんたも」
…
ってなるわけがない!
絶対呆れられて溜め息吐かれるか、やめろって怒られるに決まってる。
「あのぉ…鶴丸、肝心の内容なんだけど、何をどう尽くせばいいの、かな?」
「きみから伽羅坊に求めた事はあるのか?」
「へ?…な、何を?」
「はあ……何をってそんなもの一つに決まってるだろ。夫婦の夜の営みさ…」
「ぶッ!ふ、夫婦って!!」
やはりろくなことを提案して来なかった、とがっくり肩を落としていると「きみ、先生の話は最後まで聞くものだぞ」と鶴丸はどことなく得意気に言う。
そしていつになく真剣な表情で私に問いかけた。
「もう一度聞く。きみから伽羅坊に求めた事はあるのか?」
「そっち系の話ならお断り「まてまて!重要案件だぞ!」」
「重要案件って…」
「恐らくきみからはないんだろう?」
「そ、そんな恥ずかしいことできるわけが…」
鶴丸は呆れ顔をしながらやっぱりな!と言い、更に話を続ける。