刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第44章 続・魅惑のランジェリー
離れたくないっていう私の気持ちを汲んでくれた…
「伽羅ちゃんありがとう…」
「…書類は見ないから安心しろ」
「うん…伽羅ちゃん優しいね…」
「あんたにだけだ」
「へへ……大好き」
「知ってる」
態度とは裏腹の、相変わらずの素っ気ない言葉に逆に心が温まる。それからは、大倶利伽羅さんの温もりに包まれながら、暫く満ち足りた気分でその体制のまま仕事に励んだ。
…
…
朝方になり、休憩がてら自室を覗くと、私のベッドで眠る大倶利伽羅さんの姿がある。胸がキュンとなり、堪らなくなって彼の温もりを求めて少しだけ布団に潜り込んだ。
「ん……終わったのか」
「ごめん…起こしちゃった」
「別にいい……こっちにこい」
「まだ終わってないからすぐ戻らなきゃ…」
「少しくらいはいいだろう…」
「ぅん…ちょっとだけ」
眠たそうにしながらも大倶利伽羅さんはその腕で私を引き寄せる。目を瞑り、彼の優しい温もりに包まれているとじわりじわりと疲れが取れていくような気がした。
そして提出日前日の夕方。
大分片付いて提出の目途が付き、乱雑に並べられた書類を見ながらふぅと息を吐く。