刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第44章 続・魅惑のランジェリー
更に何日か過ぎた日、唐突に「このままあんたの部屋に越して来てもいいか」と聞かれた。彼の申し出に最初こそ吃驚したものの、ずっと一緒にいられると思うと嬉しくて二つ返事で了承した。
何でも私の部屋に行く度に、同室の鶴丸達の反応が面倒臭い、とのことで彼らしい理由に思わず笑ったのが数日前。
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無事一日目が終了した。人間やろうと思えば出来る物だと実感したが机の隅に置かれている書類の量は相変わらずで、見るたびにやる気を削がれるようで極力視界に入れないように徹する。
その後も順調に消化していたけど、遂に二日目の夕方にもの凄い眠気が襲ってきた。目薬を点しても顔を洗ってもどうにもならない。これはやばい…
「薬研くん、秘密兵器の出番が来たようです…」
「大将頑張ったな…正直もっと早くにお願いされると思っていたぜ」
「うん…頑張ったけど、さすがに疲れてきたよ…眠い…眠い…寝たい…」
「寝てないんだから当たり前だ、全く政府も酷なことをする。……ちょっと待っててくれ今持ってくるからな」
薬研くんは直ぐさま執務室を後にする。そしてその機動を活かし、手にドリンクを持ってとんでもない早さで戻ってきた。