刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第44章 続・魅惑のランジェリー
「回数?」
「一日の点眼回数だ。既に4回は点してるだろ?」
「もうそんなに点してたっけ?」
「俺の見る限りは」
目薬のパッケージを取り出して、見てみると一日の使用回数は6回までになっていた。
用法·用量を守るとなるとあと2回しか点せない。
「あと2回だなんて、絶対足りない。でも別にちょっとくらい回数オーバーしても大丈夫でしょ?保湿成分とか目に良いものしか入ってない感じだし、疲れ目にって書いてあるし?」
「目薬の適正回数を甘く見ちゃいけないぜ大将」
「え?」
「点眼しすぎると角膜を傷つけるんだ。だからやめておいてくれよ。それに点眼薬依存症にでもなったら困る」
「そうなの!?それに点眼薬依存症って何??」
薬研くんが分かりやすく説明してくれたおかげで、目に良いと思っていた目薬も使い方を間違えれば凶器になると知った。
医学書を読み漁っているだけはあって、薬研くんは何でも知っている。本当に頼りになる存在だ。これが鶴丸だったら、効くー!こりゃ驚きだぜとか二人で言いながらバカみたいに点していたかも知れない…
今回ばかりは近侍が薬研くんで本当に助かった。