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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第43章 ある日の出来事 5


「厚、主が困っているからやめなさい」


すかさず一期さんが注意してくれるけど、皆の不満は収まりそうにない。


「ちょっと落ち着いて……でも…キスって…いくら頬でも抵抗が…」

「じゃあハグにする?俺はそれでもいいけどハグの方が主にとって危険だと思うよ?三日月のじいさんとかにお触りされかねないしね?」

「え、…それは困る」

「でしょ?だったら主からちゅうする方が安全ってね!」

「確かにその方が安全かも…というか…私なんかのでいいのかな…」

「主のがいいんだって!少しの触れ合いだけでも俺達に主の気が流れるからさっ!もっと頑張れると思うんだ」


加州くんの言葉に皆が大きく頷いている。

加州くんが言うには、私が皆に触れたりすることで少なからず霊力を受け取ることが出来てとても心地がいいし力が漲るらしい。

隣の大倶利伽羅さんがとんでもなく嫌そうな顔しているけど、短刀ちゃんの縋るような目を見たら…うぅっ!決して無下には出来ない…出来るはずなんてない。

なんだか加州くんに言いくるめられた感が半端ないけど、只でさえ恋仲になってから、贔屓だとか皆文句も言わず温かく見守ってくれているのだ。

そんな優しい皆の願いとあれば私に出来る事ならなんでもしてあげたい…というのが本心で。


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