刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第12章 鶴丸さんが来た!
そんな調子で何日か経ち、彼に悩まされながら、なんとかその日の仕事を終えて夕餉を食べて、私はゆっくりお風呂に浸かっていた。
はあ、なんか今日はいつも以上に疲れたなぁ。これも鶴丸のせいだわ…明日はもうちょっと真面目にやってくれないかな…
大浴場の露天風呂に浸かりながら、そんなことを考えていたら、何か声のような、変な音?がして耳を澄ましてみたら
シクシクシク…
(え?何?女の人の声?)
シクシク… ううぅ ゔぅ…
(な、何?泣いてる?なんか、おかしくない?)
あああーーゔゔゔぁ~~~
呻き声のような…なにこの声!や、やだ!!怖い!!
途端に怖くなって、叫びながら露天風呂を急いであがり、脱衣所の方に走ったがまだあの声が聞こえる。
怖くて怖くて着替える余裕もなく、すぐその場を離れたくて身体にバスタオルを巻くだけ巻いて、自室へと駆け込んだ。
ううぅぅぅ…
うそでしょ?またあの声が…
お風呂からついてきてる?そんなっ!!いやだ、やめて…
慌てて隣の近侍部屋に助けを求めに入ったけど、こんな時に限ってもぬけの殻。つ、鶴丸はどこ行った?