刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第12章 鶴丸さんが来た!
鶴丸さんが来てから、慣れるためにこの本丸お決まりである近侍をお願いした。
お願いした時は快くお返事をもらって、良かった~なんて思ってたんだけど…
甘かった~~~!!
彼は仕事中に、退屈で死んでしまいそうだぜと言ったかと思ったら、書類の裏に落書きをしていたり、いつの間にかいなくなってしまったり…
今日は珍しく静かにしていて、うん偉い偉いと思っていたら…
「わっ!!!!」
「ひっ!!び、びっくりした…」
「驚いたか!はっはっは、すまんすまん。きみはいい反応をするなぁ」
「もぅ!ちゃんと仕事してるかと思ったのに!」
「人生には驚きが必要なのさ。予想し得る出来事だけじゃあ、心が先に死んでいく」
「あの…それは同意できるけどね、今は仕事中なんだよね…」
「おっ!わかってくれるかい?じゃあ早速皆に驚きを与えてくるとするかあ!」
「いや、そうではなく…」
こんな感じで、全然仕事が進まないっ!
見た目はこんなに儚げで、綺麗な青年なのに…
「きみもそんなに根詰めてないで、休んだらどうだい?」
「…」
もはや言葉が出てこない。
鶴丸さんじゃないけど、驚きだぜ…