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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第12章 鶴丸さんが来た!


「もっと愛されたいから彼氏になる!」

「心配しなくても大好きですよ」

「さすが俺の主!」


加州くんが抱き付いてきた。
かわいいなぁ。でも、お皿洗ってた手そのままだから、ビチャビチャだよ~!


「終わった~!主っ俺安定ともう少し飲んでくるねっ」

「うん、加州くんありがとう!」


加州くんが厨を去って行き、大倶利伽羅さんと二人きりになった。大倶利伽羅さんは加州くんが洗った食器を黙々と拭いている。
横に拭き終わったお皿が積みあがっていたので私はそれを片付けることにした。

カチャ、カチャと食器が重なる音と、壁を隔てて聞こえる喧騒。


「…っ」


大分片付けて残りのお皿を取ろうとしたら、いつの間にか拭き終わっていた大倶利伽羅さんもそのお皿を片付けようとしてくれたらしく、手と手が重なってしまい、パッと自分の手を引っ込めた。


「ご、ごめんなさいっ」

「…これは俺がやっておく。あんたはもう寝ろ…」

「あ、はい…ありがとうございます。おやすみなさい…」

「…」


触れ合った場所に手を合わせると心臓が少しだけ揺れ動いた気がした。

──お酒を飲んだせいだろうか…

そういえば、鶴丸さんに近侍お願いしなくちゃ…やってくれるかな…


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