刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第42章 神酒 ―番外編―
そして徐に下履きの中に手を突っ込み、既に形を主張している雄を取り出した。
涎を垂らしているそれは酷く熱を持っている。
何故こんなことに…
目を瞑り、軽く握ったそれを上下に扱く。
「はッ……」
脳裏に思い浮かぶのは好いているあいつの姿
数日前の…神酒を飲んでしまって善がり狂っていたあいつの姿
何度も何度も俺を求めて縋りつくあいつの姿
抱いているときの彼女を想像していると、うっすら開いた口からは熱く湿った吐息が零れ自然と扱く手が早くなる。
「……く……ッ……」
どろりとした精液が先から勢いよく吐き出される。それでも熱は冷めるどころかどんどん熱くなるばかりだ。
あの時のあいつも今の俺と同じような状態だったのか…
こんなにも制御が利かないものなのか…
ぼうっとする頭でまだ硬く反り返っている雄を見て途方に暮れた。
あいつに触れたい
あいつをこの腕に抱き締しめたい
あいつを……ッ
頭が、身体が沸騰しそうだ。
静寂の中、上下に擦る度に精液が絡みつき、ぬちゃぬちゃと湿った音が立つのがいやに耳につく。
欲が掻き立てられ、彼女を抱きたいという欲求が膨れ上がる中、愛しい彼女の姿を想像しながら熱を吐き出すことだけに集中した。