• テキストサイズ

イケメン戦国友の会コミュ出張所✨短編集✨

第4章 甘い甘い金平糖



家康と三成(の格好をした)が、光秀の問いかけに可愛らしく首を傾げた、一方その頃。
城内では大捕物が繰り広げられていた。



「待て!お前、一度止まれっ!!」


「やーだよっ!政宗の身体すごぉーい!
筋肉が半端ない!すっごい走れる!


すっごい跳べるーっ!!」



大階段の手摺に腰をかけ、滑り台の要領で政宗の姿をした偽者が下りる…その後ろを本物の政宗が、必死に食らいつき追う。




「よっ、と、着地も満点っ!」
「おいおい、俺の姿で可愛らしい内股になるなよっ、と!」




すたん、と見事な着地を決めたと思ったその先。
踊り場から政宗が手摺を乗り越え跳躍し、行く手を阻む様に立ちはだかった。



「わぁ、流石は政宗」



政宗の姿をした誰か、は本物さながらにニヤリ、と笑うと。
まだまだ逃げ仰せようと、くるりと踵を返す…しかしその曲がり角の先、歩いてきた誰か、に勢いよくぶつかり尻餅をついた。




「おい!ったく…俺の姿で、無様な真似をしてくれるなよ」
「だ、だって突然出てくるからっ…あ、」




「…これは、面妖な」




そして痛みに呻きながら、薄目を開け見上げた先。
楽しそうに笑む、緋色の目と目が合う――



「おう、信長様」
「の、信長様…っ」




「政宗が、二人。

どちらかが物の怪か?面白い」




すらり、と抜かれた刀身に。
尻餅をついたままの誰か、は思わず青ざめる――



/ 33ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp