• テキストサイズ

モノクローム【NARUTO】

第7章 スキンシップと、年下と指先と




再び私達は腰を落ち着ける。

『ほ、ほんとに触るよ?』

「…あぁ」

私はゆっくりとサスケの頬を撫ぜる。

指が二.三本、軽く触れる程度。ただそれだけでも。予想以上に神経を使う。

自分の体温が下がっているのだろうか?と思えるほどにサスケの頬は熱かった。

『……』

話す余裕などなかった。

やはり、というか当たり前なのだが。

そう簡単に治るものではない。おそらくは精神の深いところが原因なのだ。

そうおいそれと解決するものではない。

ひどく緊張はするし、この指先はまだ情けなく震える。

一旦腕を下ろす。


どれくらいの時間、こうしていたのか分からない。とりあえず時計を確認する。

『わ!もうこんな時間だ!サスケ君、もう早く休まないとね。

遅くまで付き合ってくれて ありがとう』

「俺ならまだ平気だ」

『でも…。んー、じゃぁ、サスケ君はベッドに入って?私はサスケ君が寝るまで、側で頭を撫でさせてもらおうかな』

そうすれば 私はリハビリを続けられるし、サスケは休む事が出来る。

『あ、サスケ君が眠った後で、変な事はしないから安心してね』

「分かってる!」誰がそんな心配するか

初めはこの案に乗り気ではなかった彼だが、しぶしぶとベッドの中に入ってくれた。

/ 630ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp