第5章 ※過去と傷と、白と黒と
「入れるよ…」
『んーーー!!!』
分かっていたが、私の抵抗など虚しく…。
「く、、ぅぁ」
陰茎は、私の陰部に一気に差し込まれた。
もちろん避妊具などの使用はしていない。
私は、耐えた。ただただ耐えた。
抜き差しをされる感覚に、耐えた。
『……っ』
涙が、シーツをしとどに濡らした。
「っ、うぁ、、気持ち、いよっ、!も、もうっ…中に、出すよ!!
あーー、いくっ!!」
出さないでくれ、と言う事すら私には出来なかったし。仮に言えたとしても、この悪魔が私の言うことを聞いてくれるはずなどないだろう。
私はコイツの全てを受け止める他なかった。
監禁されて二週間。私が彼から言われた言葉。
愛してる。好き。
抵抗すれば家族に危害を加える。
君も俺を愛している。
そんな事を毎日毎日言われ続けた。
冗談ではなく、頭がおかしくなりそうだった。
そして彼は、単純に私の体を求める事に飽きたのだろうか。趣向を変えた命令を出すように
なっていった。
「もっと、足を開いて、よく見せて。君の恥ずかしいところ」
『…い、や、』
「え?嫌?いま嫌って言ったの?」
『…いえ』
私は、心を殺して要求を飲む。
「っ、いいね、本当に綺麗だよ…
自分で触って、」
そう言いつつ、彼は自分の分身を取り出して自分で扱き出した。
「クリトリスを、自分で触ってよっ、…はぁ気持ち良くなるように、もっと早く!ぅ」
私は彼の言う通りに、中指の腹で、自らの陰核を擦る。そのスピードを徐々に早める。
「あぁ…大きくなってるね、もうイクの?
ぅ、俺も…いきそうだから、ねぇ、一緒に…、あ、ぁ、いく!いくよ!!
君も言って!イク時は言うんだ!」
『………っ、イ…く』
「っく!!!あ!」