第5章 ※過去と傷と、白と黒と
目が覚めた私に、彼は言った。
「君は、自分で気付いていないだけだから、大丈夫だよ。ここで俺と過ごせば、自分の本当の気持ちに気が付くはず。
ねぇ、俺はエリの事を世界で一番 愛してる。愛してる。愛してる。
だから…いいよね。
愛する二人がする行為をしよう」
ここから、私の地獄が始まった。
私のブラウスのボタンが、全て弾けて飛んで行った。力任せに引きちぎられた。
下着は上も下も取り去られた。
生まれたままの姿。
彼の腐った瞳で視姦された。
口がガムテープで塞がれていて良かった。
そうでなければ、きっと 無様に泣き叫んでいただろう。
手錠で両手が固定されていて良かった。
そうでなければ、きっと無様に両手を振り回していただろう。
乳頭が彼の口の中に含まれる。
痛いくらいに吸われて、すぐにそれは情けないくらいに硬くなった。
「嬉しいよ、気持ち良くなってくれて」
『んーーー!!』
違う。という言葉を発する事さえ、今の私には許されない。
当然のように、彼は私の下半身に手を伸ばす。
『……っっ!』
蜜壺に指を突っ込もうとしたが、まだそこは ほとんど濡れておらず、彼は苛立った。
見たくもなかったが、彼の肉棒はパンパンに腫れ上がっていた。一刻も早く私の中に打ち付けたいのだろう。
彼は、私の陰核に勢いよく吸い付いた。
『!!!!』
私の身体は、否応無く跳ねた。
そのまま舌で高速に刺激される。
「はぁ、はぁ、っおいしいよ」
少しの時間そうして彼は私の味を楽しんだ。
そして…その時はやってきた。