第38章 ファン1000名様突破記念 読み切り

「まぁあれだな。もしもいつか お前に、この人がいなきゃ死ぬ！みたいな女が現れたら…。俺とガイがバッチリ協力してやるよ」

男気に溢れるアスマの言葉。
こういう男こそ、俺よりももっと女性人気があっても良いのでは？と思うのだが。

「へぇ。それって、アスマにとって紅みたいな人の事？」

人を散々いじってくれた仕返しに、俺も少しだけこの男の事をからかってみた。

「な、何！？アスマ…！お前、そ、そうだったのか！！」

「……カカシ。茶化すなら前言撤回するぞ」

体から溢れ出る怒りオーラに、堪らず俺は軽く両手を上げる。

「ごめん」

「まったく…。余計な事言うなよ」

照れたように頭を掻きむしるアスマ。そんな彼に、ガイが詰め寄ろうとする。

「おい待て待て！俺だけ除け者にするんじゃない！ちゃんと分かるように説明をだな」

「ねぇそれより協力って、一体何してくれるわけ？」嫌な予感しかしない

俺はあえてガイの言葉を切ってから、話を元に戻す。

「だってよ。ガイ。俺とお前でどう協力してやる？」

アスマも上手く、ガイの気を別の方向へと向かわせる為に舵を切る。

「あ、ああ！そうだな…じゃあ、俺とアスマが、その子に我ライバルの素晴らしいところを語って聞かせるっていうのはどうだ！？
ナイスでイケてる作戦だろう！？」

相変わらず単純明快な男だ。この案に関してもそうだが、見事に話を切り替えられている事に気付いてもいない。

「えー、なんかそれ重くない？素晴らしいところって例えば何を言って聞かせるのよ」

「カカシのチ●コは巨神兵だって事を」

「ねぇやめて。ねぇそれ絶対やめて」