第37章 ピックアップ記念 読み切り
ナ「ってことでー、今からは俺の時間な!
姉ちゃん外行こうぜ外!」
『わ、え、待って!』この格好で!?
私はナルトに手を引かれ、二人してバーンと部屋を飛び出した。
ミ「…………」
初「…………」
ミ「で、初音。実際のところは…どうなんだ。履いてるのか、履いていないのか…」ごくり
初「男のロマンらしいので黙秘で」
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ナ「今日はお祝いだから俺の奢りな!」
私とナルトの前に、二杯のラーメンが並ぶ。
ナルトまでが、“ お祝い ” というワードを口にしている。が、私の前にはもっと緊急性の高い問題がぶら下がっている。
それは…
いかに、ラーメンの汁を着物に飛ばさず食べるか。という問題である。
ナ「ん?くあえーお?」食わねーの?
『た、べる…食べるけど、』
百万の着物を着てラーメンとか、もはや罰ゲーム!すするもんもすすれないって!
私はよりラーメンに集中する為に、邪魔な横髪を耳にかける。しかし俯けばすぐに、はらりと髪は落ちてきてしまう。
そんな時だった。
イ「ナルト?珍しいな、お前がサクラ以外の女性と一楽……」
聞き覚えのある声に振り向けば、そこには目を丸くしたイルカの姿が。
ナ「イルカせんせー!へへ、今日は姉ちゃんとデートだってばよ!」羨ましいだろ?
どうやら いつもの洋装とはあまりに違った為、後ろからでは私だと分からなかったらしい。
『イルカ先生、こんにちは』
イ「あ、こ、///こんにちは!」
ナ「イルカ先生、顔赤過ぎ…あ!てか早く食べてって!麺が伸びる!」
『そ、そうだった!頂きます!』
私はまた耳に髪をかけて、出来るだけゆっくりと麺をすする。
イ「………」
ナ「美味しい?」
『ん、』
私は咀嚼しながらナルトの言葉に頷いた。