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モノクローム【NARUTO】

第34章 ※目撃と選択と、三人と行為と




「ま!とにかく、あれだよね?

…別にサスケを選んだ。ってわけじゃないんでしょ?」

真っ直ぐに私を見つめるカカシと、私から目を逸らすサスケ。

私は小さく、はい。と答えた。

「…は、よかった」

私の返事より小さく。カカシが息を吐いた。

「じゃ、じゃあさ…その…サスケとこういう事ってさ…
俺が今まで気付いてなかっただけで、何度かあったのかな?」どきどき

「そんな事知ってどうしたいんだお前は!」変態

この際、全て正直に話しておいた方が良いだろう。カカシにも、サスケにも。

『……はい。ありました…』

「え…、ええ!?」

「どうしてお前が驚くんだサスケ!」どきどき

やはりサスケは覚えていない。あの時の出来事。
隠し事で無くしてしまうには、良いタイミングだ。

『…サスケ君とは…二度目です』

「………っ、」

サスケは居間に掛けてあるカレンダーの方へと、勢い良く振り返った。

『??』

「サスケ、落ち着け。今日はエイプリルフールじゃない」

『…』この二人やっぱり面白いなぁ


で…と。カカシが仕切り直した。
サスケは未だに目をパチクリしている。懸命に記憶の糸を手繰っているようにも見えた。

「どうしてサスケには覚えがないの?」

『あの時、サスケ君はインフルエンザだったんです。
きっと、意識が朦朧としていて…自覚なく行動を起こしてしまっていたんだと…』思います

「……あの時か。全く記憶にない…」くっ、

「自覚なく行動って…。あのさ、えっと…非常に…聞き辛いんだけども…

キ、キスだけ?だ、よね…まさか…」

『………///』

「…!!……?!」

「おいサスケ!!お前なに喜んでるの!やめろ!その “ その時の俺ナイス! ” みたいな顔!」

あまりにストレートなカカシの問いに、思わず言い淀んだ私。
叫ぶカカシに、何故か歓喜に震えるサスケ。

「いや…まさかの事態なんだけど」俺がサスケに遅れとってたのね

「くっ…何故なにも覚えていないっ」

落ち込むカカシに、悔しがるサスケ。
もうどうやってこの事態を収拾すれば良いのか私には分からない…。

『あ、あのー…
さ、最後まではしてませんよ?』

「………」

「………」

「「はぁ…」」

『な、なんですかその反応!!』二人して!

カカシとサスケは、もうキャパオーバーらしかった。

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