• テキストサイズ

モノクローム【NARUTO】

第4章 黒いダイヤと、恋と愛と




このままじゃ、いけない。

そう思えるくらいには、私の精神は回復していた。

とりあえず決めた事がある。それは…あの二人に私の“全て”を話す事。

これだけお世話になっておきながら、自分の話したくない事は全部隠している。
そんなのは、都合が良すぎる気がしたから。

しかしこの決意を固まるまでは、相当の葛藤が私の中にあったのは言うまでもない。


こちらの世界に来てから、カカシとサスケには迷惑をかけ倒している。

しかし二人は、嫌な顔一つする事なく私の側にいてくれる。

私の隣で笑ってくれる。優しい言葉をかけてくれる。私の事を、知りたいと言ってくれる。

そして、二人なら。私の事を知った上で、本当の私ときちんと向き合ってくれるだろう。

その考えに至ったから、私は全て話そうと決めたのだ。

今日は夕方になれば、二人とも帰宅する予定だ。


私は時計を確認する。

その二人が揃う時間まではあと一時間ほどの時間が残されている。

私は夕飯の支度をしながら、心の準備を整える事にした。

/ 630ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp