第24章 エメラルドと瞬と、酒乱と酒乱と
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『うぅ…っ、私なんて、私なんて、結局は最後はいつも一人なんだ、みんなして私の前からいなくなってくんだぁ!///』ヒック
「そんな事ないですよぉ!お、俺が…俺がいるじゃないですか!!///」ヒック
ど、
「……………」
どうしてこうなった。
————三時間前
昼前にエリに偶然遭遇し、そこで晩飯に誘われた。
“ 今日ははたけさんもサスケ君もいないからもし良ければシカマル君、一緒にご飯を食べよう ”
そう言われたのだ。
仕事が終わった俺は、馬鹿みたいにいそいそとカカシ不在のこの家に出向いたのだった。
そして、ほどなくしてイルカが到着。
まぁ別に、何か期待をしたわけじゃ…
いや、正直していた。俺も男だから。
“ 悲しい事や辛い時には、これですよ! ”
そう言って、まだ栓の空いていない一升瓶を ドン!と机に置いたのはイルカ。
そこからだ。何かが少しづつおかしくなり始めたのは。
二人は馬鹿みたいなスピードでガバガバ酒瓶の中身を減らしていった。
そんな飲み方をするものだから案の定、二人はあっという間にベロベロになった。
そして、現在に至る。
『イ…イルカせんせぇー』やさしぃ
「俺はいつでもエリさんの味方ですよぉ」
どうして俺が酔っ払い二人の相手をしなくてはならない。たしかに飯は美味いがこれでは損な役回り過ぎる…
せめて俺にも酒を飲ませてくれ!少しはこっちも酔わないとやってられない!
「俺にもくれよ、頼むから…」
『えぇ…?///おさけ?んー、イルカせんせぇー。この世界では飲酒は何さいからですー?』
「そりゃぁハタチですよ」このせかい?
『ありゃ、じゃだめでーす』
「クソがぁ!!」