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モノクローム【NARUTO】

第24章 エメラルドと瞬と、酒乱と酒乱と




今日は、カカシとサスケが帰ってくる。

一週間ぶりに彼等と会い、食事が出来ると思うと 自然と気持ちも高揚するというもの。

私はテーブルの上に次々と出来上がった料理を並べる。
一.二時間もすると、テーブルの上には所狭しと皿が並んだ。

『完璧』

あとは、二人の帰りを待つだけである。



時刻は十八時頃。ドアノブがカチャリと音を立てる。私はすかさず立ち上がり、ドアの方へと駆ける。

『おかえりなさ…』

「こんばんは」

そこに立っていたのは、ミナトとナルトだった。

『こんばんは…、どうされたんですか?二人ならまだ帰ってませんけど…』

「知ってる。二人の帰りが伸びたんだってばよ。俺等はそれを姉ちゃんに伝えに来たんだ」

『え…』

ナルトの言葉を聞き、一瞬で頭の中が真っ白になった。しかし、ミナトがすかさずフォローを入れる。

「ん、でも別に何か事故があったってわけじゃないから。こういう事はよくある事だし…少し予定が狂っただけだよ」

取り敢えずその言葉のおかげで、少しは安心する事が出来た。

「そういう事!だいたいあの二人が簡単にヤバイ状況なんかになったりしないって!」

『そ、そうだよね!』

しかし、やはりこういう時いつも思う。

携帯電話があれば、簡単に連絡がついて。何があったかすぐにでも分かるのに。と。

まぁそんな事を考える事自体不毛なのだが。

『あ!私、たくさん料理作っちゃったんですよ。よかったらお二人食べて帰ってもらえません?』

「やっほーい!!実は最初っからそのつもりだったってば!」

「こらナルト、ちょっと待ちなさい。欲望に従順過ぎるよ君は…」ごめんね

『あはは、どうぞ上がって下さい』

私が、意気消沈しないように。作りすぎた料理を一人で食べる事がないように気遣ってくれる。
二人の優しさが、本当にありがたかった。

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