• テキストサイズ

モノクローム【NARUTO】

第23章 破術と秘密と、風邪と言の葉と




『…あ、頂き、ます?』

私は異様なくらい近くに差し出された、それを普通に受け取った。

「…っく、」普通、そう、なりますよね…

「イルカ先生…。ふ。まだまだですね」

『??』

まさかイルカも、“あーん”をしてみたかった。
など。私には分かるはずもなかった。



その後イルカがアカデミーに戻り。

私はお腹が満たされて、そして薬を飲んで。

「はい、じゃぁ。ゆっくりお休み」

『…はい』

私はてっきり、カカシは部屋を出て行くものだと思っていたのだが。彼は本を片手にした。この部屋から出る気配はない。


『…はたけさん、ずっと側にいてくれなくとも…
私、大丈夫ですよ?』

『んー…いいからいいから。俺がいたいの」

カカシの低い声が、自分の中で優しく響く。
なんだか…眠くなって来た。

そういえば…イルカが来る少し前、カカシは何か言いかけていたな。と思い出す。

彼は、私に何を言うつもりだったのだろうか。

少し眠って、次に起きたら。
カカシに直接聞いてみる事にしよう。


徐々に徐々に、私は深い眠りへと誘われたのだった。



ピンポーンと、
またこの音が聞こえた。

薄っすらと覚醒した意識の中、目を開ける。

カカシが目の前の椅子から立ち上がるのが確認出来だ。また、誰か訪ねて来たのだろうか。


「こんにちはー。イルカ先生からエリ先生が
風邪引いたって聞いて、お見舞いに来ました。お加減はどうですか?」

「飯食った!?風邪の時は腹一杯食って寝る!これに限るってば!」

「ちょ、ナルトうるさい!!病人の前で大声で騒がないでよねっ!」

「おーい二人とも、病人の前で大声で騒がないでよ」しー

/ 630ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp