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モノクローム【NARUTO】

第23章 破術と秘密と、風邪と言の葉と




『……ん、』

あぁこの感覚は…まだ熱は下がっていないようだ。
というか、昨日よりも上がっている感じだ。

いやそれよりも、今何時だ。
サスケの朝食を作らなくては。

あぁその前にイルカにミーティングの中止を告げる為に伝書鳥を飛ばして…


「あーこらこら、起きちゃ駄目でしょ」

『!!はたけさん…、帰ってこられたんですね。お帰りなさい…』

「ただいま。
お粥作ったよ。食べられる?」

そう言われて、自分が空腹を覚えている事に気が付いた。
それはそのはずだった。時計の針はとっくに昼を過ぎていると告げていたのだ。

『えっ!?サ、サスケ君は』

「仕事に行ったよ」

『はたけさんも仕事の時間っ』

「やっと遠征から帰ってこれたんだよー?今日は俺 休み」

『イルカ先生との約そ』

「アカデミーには連絡しておいたから」

『……お、お母さん…』ありがとぅ

「君、結構余裕だねぇ」いーえ


私は一瞬気が抜けて、ベットから起こした上半身を再び後ろに倒しそうになる。
しかし、倒れてなどいられない。

『はたけさん、お仕事でお疲れなのに…私の為にごめんなさい。

あの、風邪うつったら大変なのでもう大丈夫ですから』

むしろ久しぶりの自宅なのに。ろくに出迎えや、もてなしが出来なかった事が心苦しい。

「俺はそんなにヤワじゃないから」うつらない


役に立たないと。役に立たないと。


『…ただの風邪なので、もし何か用事があったら言って下さいね。
普通に動けるので…』

「…動くって…あのね、エリさ」


その時、カカシの言葉を遮るように家のインターホンが鳴った。

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