• テキストサイズ

モノクローム【NARUTO】

第22章 ※蝶と房事と、誘惑と忘却と




彼女の言う通りだった。

アゲハが俺の事を好きだとか、愛してるだとか言った瞬間に。俺は彼女から距離を取るつもりだった。

しかし、彼女はそれを察しているのだろう。
決してその言葉だけは言わなかったから。

「マスク、取っても良いですか?」

「いや、キスはしないって」だから

「分かりました」

一瞬悲しそうに瞳が揺れたが、彼女はすぐに切り替えて俺の服を脱がしにかかった。

まずベストを脱がせて、隣に置いて。次に上の服を脱がして肌着も取り去る。

上半身に纏う物が無くなって少し寒かった。
俺は冷えた目で彼女をただ見つめていた。

「…跡は付けないでよ」

「……」

彼女は返事をしないで俺の肌に、その綺麗な唇を滑らせた。
首筋から鎖骨、鎖骨から胸。徐々に下に、下に。

赤い小さな舌が、ヘソの辺りをチロチロと舐め上げるのと同時に、ズボンのジッパーが下げられる。

もう羞恥心とか、そういうものは全部とっくに無くなっていた。これは、単なる作業なのだ。少なくとも俺にとっては。

彼女は冷たい手で、まだ元気のない俺のイチモツを取り出して、ゆっくりとその口に含んだ。

突如与えられる熱に、反射的に体が震えた。

「……」は

「……ん、」ちゅ

口の中で、丁寧に愛撫される。ねっとりとした舌の動き。ゆっくりと割れ目に這わされる。

この動きを自分が教えたのだと思うと、少し身震いがした。

/ 630ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp