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モノクローム【NARUTO】

第18章 狐と本能と、血と炎と




怪我に包帯を巻き、とりあえずは処置を終えた。

「…ふぅ。ありがとう。世話をかけたね」

『そんな事、気にしないで下さい。でも今度からは、夜中に突然ベットに飛び込んでくるのはやめて下さいね』驚くので

はい。と小さく呟くカカシ。

そんな彼に私は再び服を着せる。

『腕あげて下さい』

「ん、…」

そのくらいの動作も、辛そうだ。本当にギリギリまで働いてしまったのだろう。


『あまり、無理しないで下さいね…はたけさん』

私は、綺麗な布で彼の額を拭う。

「…努力、するよ」


不思議だ。いつもは隠れている顔の下半分が出ているだけで、
まるで初対面のような気持ちにさせられる。

『そんなお顔だったんですね』

「別に君に隠してたつもりはなかったんだけど…機会が、なかったからね」

『サスケ君には、意識的に隠していましたよね。
何か理由があるんですか?』

カカシは少し考え込んでから答える。

「サスケやナルトが今よりガキだった頃…。俺の顔見たさに、仲間同士協力して…チームワークが少しでも良くなればいいなって思っただけなんだよね。ま、そのままズルズル隠し続けてて…」

『なるほど…』


たしかサスケは、ナルトとサクラと組んで仕事をする事も多々あると言っていた。

今より幼い三人が、団結してカカシを追い回す姿を想像して微笑ましい気持ちになった。

『じゃぁ、早く休んで下さいね』

私はカカシに布団をかけると、立ち上がる。

「え、どこ行くの?」

『私、今日はリビングで寝ますので…はたけさんはここのベッドでこのまま休んで下さい』

「…えー…」

『えー…って、だって、私の力じゃはたけさんをリビングまで運べませんし…』

「今日は、ここで一緒に、寝よう?」

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