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モノクローム【NARUTO】

第14章 ピンクの矢印と、食育と先生と




「ちょ、っと待って」

見ると、カカシが小走りで私たちを追いかけてきたらしい。

『あ、見学させてもらって、どうも ありがとうございました』

「そう、それだよ!一体何がどうなってアカデミー見学 なんて事になったの?

いやー…本気で驚いたよ」

私は事の流れを一通り説明した。


「…あの人はまた、絶対俺を驚かせる為だな」悪趣味な…

『でも、私嬉しかったです。二人の、新たな一面をまた知る事が出来ました』

「…そっか。ま!君が楽しかったならいいよ。

あ、ちょっと待っててくれたら一緒に帰」

「いや、エリは俺が家まで送るから大丈夫だ。

火影にも、頼まれたしな」ふん

サスケが カカシと私の間に入って宣言した。

「お前…都合良いな。こんな時だけ火影って…」

そして冷静なツッコミを入れるシカマル。

彼のような、正論をズバズバ言ってくれるような人が近くにいてくれると助かるなぁ。

「…そ、そうなの」

少しシュンと下を向くカカシがなんだか可愛い。


『あの…こんな事言うの、なんだか恥ずかしくておこがましいんですけど、

さっきみたいに、みんなと一緒に授業見てたら

私も、ここの生徒になれたような気がして…幸せでした』

「…エリ」


だから、ありがとうございます。はたけさん。

と、言おうと思って考え直す。

もし本当にここの生徒だとしたら、きっとこう言うだろうから。

『ありがとうございます、先生』

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