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モノクローム【NARUTO】

第13章 初任給と偶然と、パンツと学校と




それから一週間ほど経過しただろうか。

相変わらず楽しくて平和な日々が続いていたのだが。

問題が一つ。


『…仕事が見つからない』

私は家事の合間の休憩で、コーヒーを飲みながら 求人広告を見ていた。

この世界の人間は全て、微量でもチャクラという精神エネルギーが体に流れている。

そして、ここにある求人のほとんどは そのチャクラを利用した仕事が掲載されているのだった。

勿論私に、そんなものはない。

やはり気長に、チャクラをまったく必要としない 魚沼なような仕事が出てくるのを待つしかないのだろうか。


「おや、職探し苦労してる?」

『!!!』

この家には私しかいなかったはずなのに、すぐ近くで聞こえる声に思わず飛び上がる。

「こんにちは」

『っ!!…ミナトさん、驚きますよ…、
お願いですから、こっそり家に忍び込むのはやめて下さい』

「君の色々な表情が見たいのさ」

相変わらず、言いたい事を照れもなくストレートに伝えてくる人だ。


『今日はどうなさったんですか?』

一国の長ともあろう彼が、私なんかに会うために 時間を浪費していても良いのだろうか。

「いま暇?ちょっと時間もらえないかな?楽しい所に一緒に行かない?」

『暇…と言えば、そうですね。
もう用事は済んで、ご飯の支度まではやる事がなかったので』

それに、楽しい所。という響きはやはり いくつになっても心ときめく物だ。

「よし決まり。じゃあさ今から

アカデミー行こう!」

『アカデミー…』

「そう。今日はね、この後カカシの講義もあるよ?

たしかその講義をサスケも選択してたはずだ。

どう?彼等が普段どんな所で、どんな風に生活しているのか知りたくない?」

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