第9章 命の使い道と、運命とプロポーズと
その後も、なにかと恋愛観について色々と質疑応答を繰り返した。
「たっだいまーー!!」
『!!』
ノックもなしで突然開け放たれた扉。そして一人の青年が部屋に飛び込んできた。
「お、ナルト帰ったか。おかえり。
でもノックはしなさい?」
「カカシ先生じゃん!来てたんだ!」
「まぁね。もうすぐ帰るけど」
ナルト。と呼ばれた青年は、サスケやシカマルと同年代くらいだと思われる。そしてカカシとミナトとは顔見知りか。
そして何より、その金髪は…ミナトとよく似た たんぽぽのようで。キラキラと眩しい。
『あ!もしかして…』
「ん!そうだよ。これは俺の息子のナルト。
ほら挨拶は?」
「こんにちは!姉ちゃん誰だってばよ?」
『こんにちはナルト君。私は中崎エリ。
えっと…』
自分の事なのに、どう自己紹介していいか迷う。
「お前の新しい母ちゃんになる予定の人だぞ!」
「お、おぉ!母ちゃん!って、若くね!?」
「先生…」はぁ
『あ、あはは…どうだろうか…』
それにしても、正直驚いた。こんなに大きな子供がいるようにはとても見えなかったからだ。
ナルトの年を考えると、どう若く見積もってもミナトは…
「俺、童顔なんだよね!」にこにこ
『ひ、人の心読まないでもらえますか!』
「ひひ。姉ちゃんかーわい!母ちゃんになるよりさ、俺の奥さんになった方が全然しっくり来るってばよ!」
「馬鹿言うなナルト!お前サクラの事好きなんじゃなかったのか!不誠実だぞ」コラ
「カ、カカシ先生怖いってば…」
「あはは、俺とナルトは親子だからね。好みが似るのかも?
まぁなんにせよ。俺、諦め悪いから…覚悟しててね」
ミナトのニヒルな笑いを見て。
カカシは慌てるようにして私を外に連れ出した。