第12章 第十二話 うさぎさんのお父さん
翌月、うさぎさんのお父さんがやってきました。
うさぎさんと違い茶色の毛並みに眼鏡をかけています。
お父さんはまっすぐにうさぎさんちに行きました。
「うさぎ、元気だったか?」
「うん、元気だよ
友達もたくさん出来たのよ」
そこに源さんがやってきました。
「こんにちは
うさぎさん、そろそろゴンの所に…
おや?お父さんですかな?」
源さんがお父さんに気づきました。
「あなたが源さんですね
うさぎがいつもお世話になっております」
お父さんが挨拶をしました。
「いやいや、こちらこそうさぎさんにはいろいろ助けられてます
積もる話しもあるでしょうが、うさぎさんにはちと仕事を頼んでましてな…」
源さんは、お父さんに事情を説明しました。
「うさぎ、行ってきなさい」
お父さんはうさぎさんを快く送り出しました。
ゴンさんの看病を終えて帰ってくると、うさぎさんの家から良い匂いが漂ってきます。
「これは、カレーだね」
一緒に帰ってきたノラさんが言いました。
「でも、なんでうさぎの家から?」
エミリーさんがうさぎさんを見ました。
「まさか、お父さんが作ってるの?」
三人は急いで家に入りました。
「お帰り、うさぎ
おや、お友達も一緒かな?
ちょうどカレーが出来たところだ、よかったら食べていきなさい」
お父さんがエプロンを着けて、カレーを作ってました。