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うさぎさんの日常

第7章 野山の正月


「あの二人とノラは昔からの悪友なのよ
一緒に遊んでたと思ったらいつの間にか喧嘩になって、それでもまた仲直りして遊んでたわ」
銀さんはお孫さんとお菓子を食べながら微笑んでいました。
「でも、止めないと…
おジィを呼んでくるよ」
総次郎さんが飛び出そうとしたら、銀さんが言いました。
「まぁまぁ、源さんを呼ぶほどじゃないわよ
うさぎさん、ちょっと孫を見ていてね」
銀さんはゴンさんとジョーさんの間に割って入りました。

「いい大人がお菓子一つで何やってるの!」
「!…銀婆ちゃん
ジョーの野郎がエミリーの作ったお菓子にケチつけやがるから…」
「甘すぎるから甘すぎると言ったまでだ」
ゴンさんもジョーさんも睨み合ったままです。

「どれどれ…

確かにこのお菓子は甘すぎるわね」
銀さんはお菓子を一つ食べて言いました。
「銀婆ちゃんまで!」
ゴンさんが吠えました。
「でも、これはゴン専用のお菓子じゃない?
テーブルに張り紙がしてあるわよ」

「へっ?俺専用?」
テーブルの端に『ゴンさん用お菓子』の張り紙がついてました。
「エミリーは甘いもの好きなゴンの為に特別甘いお菓子を作ったのよ
ジョーもよく見てから食べなさい」
銀さんがなだめると二人は苦笑いしていました。
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