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うさぎさんの日常

第5章 雪の花


「おめぇ達、うさぎさんに挨拶しねぇか」
ゴンさんに言われて、タヌキ達がうさぎさんに挨拶しました。
「ハチと言います」
「ヤスです」
ハチさんは小太りで、ヤスさんは眼鏡をかけています。
「うさぎです、よろしくね」
挨拶を交わすとみんなでエミリーさんのお菓子を食べました。

「エミリーのお菓子、どれも美味しいわ」
「あぁ、エミリーが作るお菓子は絶品だぜ」
ゴンさんはエミリーさんのお菓子がお気に入りのようです。
「親方、本当に美味いですね」
ハチさんは、口いっぱいにお菓子を頬張りました。
「ハッつぁん、食い過ぎだよ」
ヤスさんが突っ込みました。
「いいんだよ、親方みたいに大きくなるんだから…」
「ハチ、横にばかり大きくなってもダメだぞ」
ゴンさんの一言にハチさんは苦笑いしました。


「ところで、何でうさぎさんがお菓子を持ってきてくれたんだ?」
ゴンさんがうさぎさんに聞きました。
「エミリーに山に行くって言ったら、お願いされて…
本当は寒くなってきたから、薪を拾いに来たのよ」
それを聞いてゴンさんはポンと手を叩きました。
「それなら、廃材があるから持ってくか?」
「えっ?いいの?」
「あったりめぇよ!うちは大工だぜ!
廃材ならいくらでもあるぞ」
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