第4章 ブレスレット
私何してるんだろう。こんなことしたって、ただ虚しくなるだけなのに。
気づけばご飯の準備をする時間になっていた。でも、疲れてやる気が出ない。
お兄ちゃんこの事知ったら怒るかな、悲しむかな。
だけど、もう、私のことなんて…
目を閉じて考えると、深いため息が出た。
お兄ちゃんのこと思ってるのに、なんで気づいてくれないんだろう。
でもいつから、お兄ちゃんの事しか考えられなくなったんだろう。
最初の頃はこんなにお兄ちゃんのこと……。
こんなに触れて欲しい、なんて思ってなかったのに。
わからなくて、涙が出る。涙はポロポロと頬に流れる。
前、お兄ちゃんに触れられる度に、
お兄ちゃんとずっと2人でいたい。
そう小さな願いが生まれていた。
お兄ちゃんが、とは何もしないって言えば、こんな気持ちにならないで済むのに…
何分、何時間このまま横になっているのか分からない。
いつまでも帰ってこない2人。
私は小窓から夜空を見上げた。