第4章 ブレスレット
『ぁ…、んんっ…』
違う。
触ってみて、お兄ちゃんと同じようにするけど、お兄ちゃんが触ってくれるのと全然違うくて、気持ち良くない。
私の指はお兄ちゃんのように指は長くないし、太さも違う。
違うのに、私の指は動く。
一度ナカから指を抜いて、突起に触ってみる。
少し。軽く突起を摘んでみる。
『は……っ』
軽くしたはずなのに、刺激が強くて身体が震えた。
『お兄ちゃん……』
なんで自分でこんなことをするのか分からない。
お兄ちゃんに触れて欲しいのに。
『どうして……』
お兄ちゃんはどうして私に触れてくれないんだろう。
どうして距離が遠くなったんだろう。
お兄ちゃんのことばっかり頭に浮かぶ。
もう一度ナカに指を入れて、動かす。お兄ちゃんは2本指を入れてバラバラに動かしていた。けど、自分はできない。
指を動かすとくちゅ、ぬちゅ、と音が響く。1人しかいないから、静かで音がよく聞こえる。
『 も、もぉ、い…ぁっ…はぁっ…だ、めっ…ぇ!おにい、いっちゃっ、お兄ちゃ──』
イきそう。
身体全体に、力が入る。
指をナカから抜く。
身体がビクビクと痙攣すると、一気に脱力感が来た。