第4章 ブレスレット
お兄ちゃんの腕の中はとても安心する。
ずっとこのままでいたい。
お兄ちゃんは怖くない……。
太宰さんとは全然違う。
太宰さんといるのはまだ少し気まずいというか……なんか怖い。
やっぱり一番最初に出会った時に、「怖い」「変な人」と思ったのは間違っていなかった。
出来れば私に絡んだり、構ったりしないで欲しいなと思う。
そんな事を考えていると、お兄ちゃんは私を抱きしめながら言った。
「もしかして、少し痩せた?なんか細くなった気がする」
言われてみればお兄ちゃんが言うとおり痩せたかもしれない。
最近ちゃんとご飯食べられてない。
ご飯を食べると吐きそうになる。けど我慢してちょっとだけ食べている。
食欲が湧かない。というより、お腹が何となく気持ち悪く感じる。