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【文豪ストレイドッグス】私と兄

第1章 いつも



『お兄ちゃんのばか』

そのままは風呂に入り、湯船に浸かりながら言った。

大体なんであんなに優しくするのか分からなかった。

そう言う人だとは分かっているけれど。

胸がきゅうと締め付けられる。

敦を取られたみたいで、あの女の子が許せなかった。














風呂から出ると敦とは一言も話さずに布団を敷いて布団の中に潜った。

お腹は空かない。

孤児院では食事が出ないことはよくあった。

だから空腹には耐えられる。

──お兄ちゃんなんか知らない

そう心の中で何度も言いながら目を閉じた。

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