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喧嘩最強女子は生徒会長【歌い手】

第2章 一章


日は流れ、新入生歓迎会

各部や委員会から新入生へのアピールが行われる日だ。
凪緒達生徒会は、今日は警備と会場整備の仕事。
棗は入学式同様に睡魔と戦いながら警備をしている。

凪(器用か)
天(ある意味天才だよね)

委員会の勧誘発表が終わり、続いては部活。凪緒は空手部の方で出る予定のため、翔太にその場を任せて準備に行く。

この学校は、と言うより、この椿ヶ丘グループの学校はどこも武術系の部活が強い。
喧嘩が学校の中心という、普通ではありえない風潮のせいかもしれないが、その中のトップともなれば迫力が違う。

現に今の凪緒がそうだ。その中性的な顔立ちのせいで、今日のようにズボンを履いていれば男と間違えられることが多々ある。新入生達も恐らく女だとは思っていないだろう。



部活の勧誘発表も終わり、時刻は放課後。
生徒会役員は、後片付けと今後の予定を確認してお開きになった。
凪緒達3人も一緒に生徒会室を出る。

96「凪緒お疲れ様ー!」
凪「お疲れ棗。翔太もお疲れ」
天「あんがと〜。にしても、凪緒凄かったね。勧誘用のやつめっちゃかっこよかった!」
96「ほとんど女子が釘付けになっとったぞ!流石ワシのMy Angel!」
凪「...ありがと?」

My Angelって何だ。話が大袈裟すぎるだろと思ったがあえて言わなかった。と言うより言えなかった。
校舎を出たところで、新入生と思われる女子軍団に囲まれたのだ。

新1「一条先輩カッコよかったです!」
新2「握手してください!」

冷や汗を流しつつ微笑を浮かべると、黄色い声は更に増す。
内心あたふたしていると、今度は校門の方で別の黄色い声が上がった。何事かと視線を向けると、何時ぞやの4人組が立っていた。

凪「うわ...」
96「え、何でアイツらおるん?」
天「どうしたの2人とも?あの人達と知り合い?」
凪「知り合いじゃないけど、多分あっちは知り合い面してくると思う」
天「??」

よく理解出来ていない翔太は置いておき、新入生の女子達を手早く捌きながら進む。
よくよく耳をすませば、翔太と棗狙いにジョブチェンジした子も居るようで、2人には巻き込んで申し訳ない気持ちになってしまった。
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