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喧嘩最強女子は生徒会長【歌い手】

第2章 一章


何とか女子の群れから解放された凪緒達に、あの4人が近付く。
凪緒は警戒心剥き出し、棗は超ウェルカム、翔太はどちらさん?と三者三様の反応を示す。

志「やっほー凪緒ちゃん♪会いに来たで♪今日は男子の制服着てんねんな!」
凪「...どちら様でしょうか」
渉「志麻君超嫌われてんじゃん」
千「まぁ、第一印象があんなやったししゃーない」
凪「あ、浦田さんと折原君。お久しぶりです」
志「俺だけ!?」

凪緒は志麻という人間が好きになれないようで、とことん無視を決めこんでいる。めげない志麻は相当な大物だ。
優はというと、棗と仲良くタピオカの話をしていた。
1人浮いている翔太は(どこかで見た顔だなぁ)と考えこんでいる。

凪「翔太?大丈夫?」
天「ハッ...ごめん考え事してた。それより凪緒、この人達誰?」
凪「あぁ、この人達は第二高等学校の生徒会のメンバーだよ。さっき資料見ただろ?」
天「あー!だから見覚えあったんだ!スッキリした!で、名前は?」

凪緒はあからさまに面倒くさそうな顔をしながら、背の順に紹介していく。

凪「この金髪の人が、2年生の折原千理君。生徒会書記兼会計」
千「よろしく〜」
凪「あっちで棗と喋ってる人が、1年生の坂田優君。今年の生徒会役員候補」
凪「で、この小さい人が、3年生の浦田渉さん。生徒会長」
渉「誰がチビだおい」
凪「以上」
志「待って!?」
凪「何ですか。というかどちら様ですか?」

凪緒の志麻嫌いに翔太も苦笑いを隠せない様で、頬をポリポリと掻いている。

渉「一条、あんまり意地悪しないでやってくれ。これでも志麻君傷付いてるから。一応」
志「一応って何!?今のが1番傷付いたんやけど!?」
凪「...この変人は3年生の月崎志麻。副会長」

渉に言われ、少し申し訳なくなったのか嫌々だが、少しだけまともに紹介する。

志「変人って...まぁ紹介してくれただけいいか。よろしくな」
天「あ、はい。僕は天宮翔太です。凪緒と同じ2年で、副会長してます。よろしくお願いします!」

「ところで凪緒ちゃん」と、志麻がこれまた懲りずに話しかける。先程少しだけ反省した凪緒は「何ですか」と素直に聞く。

志「凪緒ちゃんと天宮君ってどういう関係なん?お互い名前呼びみたいやけど、付き合っとん?」
凪「...は?」
天「!?」

突然爆弾投下した志麻に、凪緒は更なる嫌悪感を抱いた。
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