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喧嘩最強女子は生徒会長【歌い手】

第8章 四章


凪「従兄弟だけど、ただの従兄弟じゃないんだよなぁ…」

そう言って「はは」と乾いた笑いが漏れる。

輝「ん?どゆこと?」
彼「とりあえず続きを聞けよ」
凪「えっと、めいちゃんが出てきたとこだっけ?その、当時の家長の部屋に呼ばれて、この小さい2人が彼方とめいちゃんだって紹介されたんだけど…そこまでは良かったんだよそこまでは。兄弟じゃないけど兄弟みたいな感じって幼いながらにも認識したからね。問題はここからで、その家長がいきなり「この2人のどちらかと将来結婚してもらう」って「「「「は?」」」」…揃うのやめろ?」

4人が口を揃えて、何ならキレ気味の顔で綺麗に「は?」って言うもんだから怖い。

蓮「そらるさんはともかくめいちゃんは許さん」
輝「いやそらるさんでも許さんけど」
彼「え、理不尽」
成「そもそも何でそらるとめいちゃんの2人なの?俺じゃダメなの?」
千「ゆるセンラ」
彼「何言ってんの」

ほんと、何言ってんだ。
じゃなくて、他3人怖いな。特に成瀬。俺じゃダメなの?じゃないんだよ。今そこじゃないんだよ。

凪「誰と結婚するかは置いといて、5歳で婚約させられたことに関しては何も思わないの」
蓮「家が家だし、そんなこともあるよなぁって」
凪「適応能力怖」
成「それより!ホントに凪緒は2人のどっちかと結婚するの!?俺やだよ!?許さないよ!?」

成瀬が今にも泣きそうな顔で訴えてくる。何でそんな必死で止めるの。

凪「結婚しないよ?一条と一ノ瀬じゃ結婚したくてもできないし」
成「ほんと?凪緒の両親は結婚出来たじゃん」
凪「さっきも言ったけど、2人が結婚出来たのは父さんが誰よりも強かったから。彼方とめいは強いし、やろうと思えばできるのかもしれない。
でも私があの家に戻りたくないんだ。それを知ってるから2人も結婚どうこうの話はしないでくれるし、こうして助けてくれる。私も信頼を返せる」
彼「いつか俺達も、あの家を抜けて迎えに行くから」
凪「…それは楽しみだ」

2人が本気で私を好いてくれてるのは分かってる。それが同情からなんかじゃない事も。

蓮「そらるさんが何かクサいこと言ってる〜」
成「アニキくさいっすよ」
輝「そらるさんお風呂入ってないの?」
千「そうじゃない。luz君そうじゃない」
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