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喧嘩最強女子は生徒会長【歌い手】

第7章 三章(あらき視点)


蓮「今確認しときたいんですけど、皆さんはどっちの味方ですか?」

別室に移ってすぐ、この質問を全員にぶつけた。
即答したのはnqrseとluzの2人。どちらが悪でも凪緒を信じると。予想通りというかなんと言うか。
その他は、少し考えている人もいれば何言ってるんだという顔の人もいる。

翔「正直、今回は凪緒の味方にはなれない。仮にあれがさっきの女子生徒…花山先輩の自作自演だとしたらおかしな点が多いんだ」
黒「ワシらは花山先輩ともそれなりに仲良いんやど、あの先輩がそんなことをするような人には思えんのよ。それに、みんなが言ってた屋上からドンって音がしたってやつ、もしアレが凪緒と先輩の対決だったら凪緒が先輩を倒した音だとしたら腑に落ちる」

顔を暗くしながら申し訳なさそうに言う。
幼馴染組の対立が確定した。理由として納得できる部分は多いが、穴だらけで混乱による視野の狭さが見て取れる。

渉「俺は、両方をよく知る2人の意見を聞く限りだと、一条のことは信じらんねぇ。生徒会長を任せられるだけの力がある人間が、柔道部部長とはいえ一生徒に負けるとは思えねぇし、倒した後にハサミで刺すなんて造作もねぇだろうよ」
優「俺もうらさんと同意見。申し訳ないけど…」
千「千良は凪緒さんのこと信じますよ。第三のお2人みたいなことは言えませんが、今の所わかってるのは状況証拠だけですし、まだ凪緒さんがやってない可能性があるうちは信じます」
志「俺は…凪緒ちゃんを信じたい。けど、96ちゃんの音の話や浦田さんの話を聞いて、確かに凪緒ちゃんがやられるとは思えんくて…正直わからん」

第二は意見が割れた。浦田君は迷いのない声で言い切り、坂田君もそれに同調した。
志麻さんは信じない派寄りの中立と言ったところか。
正直、千良さんがこちら側に着いたのはありがたい。

蓮「第四の2人はどうです?」
彼「俺は凪緒を信じる。理由はない」
輝「そらるさんらしいねぇ」
真「ぼ、僕は…凪緒さんには申し訳ないですが、浦田さん達と同意見です。被害者の女子生徒も凪緒さんの事もよく知らない僕には、千良さんの仰る状況証拠しか判断材料がないので…」

第四は予想通り、相川君はまぁ仕方ない。
そらるさんは理由なしと言ったが、確実に真相を解き詰めているはず。ここで言わないということは何か考えがあるはず。

蓮「後でお話ししましょうね」
彼「…」
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