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喧嘩最強女子は生徒会長【歌い手】

第6章 三章


志「いい加減凪緒ちゃんから離れてくださいって!そらるさんだけズルいやないですか!」
真「な、凪緒さん嫌がってますから...!1回離れませんか...?」
彼「やだ。凪緒嫌がってないもん」
凪「え」
志「アンタの目はどうなってんねん!」

成「凪緒。俺の時は怒ったのに、何でそらるさんには怒らないの?おかしくない?」
輝「そうやで。俺も凪緒にギュッてしたい」
凪「えぇ...」

彼方が完全に寝る体勢に入ってから、一気に周りが騒がしくなった。
そらるに離れるように言う志麻・真冬。
凪緒に抱き着きたい成瀬・輝。
他の4人にいたっては苦笑しながら傍観している。
ただのカオスである。

\\ピンポンパンポーン//

どうやってこの状況から抜け出そうか考えていると、軽快な音で放送が鳴り始めた。

『お呼び出しをします。一条凪緒さん、至急生徒会室へお戻りください』

これ幸いと彼方の頭を叩いて起こす。

凪「おーい、彼方さん。呼び出しくらったから話してくんない?」
彼「...じゃあ俺も行く」
凪「ダメに決まってんでしょ。早く離れて」
彼「え〜...」

小学生みたいに駄々を捏ねて凪緒を困らせる。
いっそ投げ飛ばしてやろうかと考えた時、スっと頭上に影が指す。

千「そらるさん、いい加減見苦しいんでやめてください。凪緒さんが困ってはるんわかりませんか?凪緒さんに離れて欲しくない気持ちはよくわかりましたけど、呼ばれてるんですからお相手を待たせる訳にはいかない事くらい、そらるさんなら分かりますよね?凪緒さんだって用が済んだら戻ってくるんやろ?」

すごい勢いでまくし立てているうえに全て正論のため圧がすごい。一瞬本当に折原君か疑った。
呼び出しの内容が何かにもよるが、高確率で戻ってくる予定ではある。

彼「戻ってくる?」
凪「まぁ、そのつもりだけど」
彼「そう...じゃあ、すぐに帰ってきてよ」
凪「はいはい。折原君ありがと、助かった」
千「いえいえ。それより凪緒さん、はよ行かなあかんのちゃいます?」
凪「あ、うん。行ってくるわ」
千「はい。行ってらっしゃい」

折原君に見送られ、手を振って部屋を出る。
あの梃子でもきかない彼方を動かすとは...と1人感心し、次からは折原君に対処を頼もうと決めた凪緒であった。
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