第5章 二章(歌い手視点)
そらる視点
まふと坂田君が仲良くなったところで、luz達との約束の場所へ浦島の4人と一緒に向かう。何故か志麻君は不機嫌になってたけど何でだ?
輝「あ、そらるさ〜ん」
成「そらるさん遅ーい。もう少し早く来てくださいって」
先にこっちを見つけたluz達が、遅い遅いと不満をこぼす。
彼「悪い悪い。途中で浦島の4人と出会って、一緒に来たんだよ。お前ら既に顔見知りだろ?」
渉「そうですけど、何で知ってるんすか」
千「あ、昨日LINEで教えた」
彼「そういう訳だから、今からみんなで行こうよ」
成「俺はいいですよ〜。そっちの人が何て言うか知りませんけど〜」
志「喧しいわ。一緒に行くこと自体に不満無いし行く。お前がおるんが気に食わんけどな」
志麻君が不機嫌だったのはnqrseが原因らしい。対するnqrseはニヤニヤしている。
あらきと共に志麻君に「お疲れ様」とだけ伝えた後、みんなで第一高へ向かう。道中賑やかだったのは言うまでもない。
凪「遠い所、わざわざ足をはこんでくださり、ありがとうございます。ようこそお越しくださいました」
着いて間も無く、凪緒と天月が出迎えてくれた。しかも超御丁寧に。
蓮「相変わらず凪緒は丁寧だな。もっと気を抜けよ」
凪「ちょ...!」
あらきがクシャッと凪緒の髪を撫でる。甘んじて受け入れてるのはあらきだからだろうな。
スリッパを出してくれた天月の案内に着いて行く。
俺は少しゆっくり歩いて、後ろを着いて来る凪緒に話しかける。
彼「久しぶりだね凪緒。何時ぶりかな」
凪「正月じゃない?」
彼「そんなに前だったんだ。変わり無さそうで安心したよ」
凪「彼方さんもね。ところで、あの白い髪の子は誰?さっきからキョロキョロしてるんだけど」
彼「あぁ、忘れてた。アイツは凪緒に紹介しようと思って連れて来たんだ。まふ、ちょっと来い」
まふを呼んで自己紹介させる。まふの人見知りが凪緒には可愛く見えたようで、表情が優しくなっている。
彼(凪緒のこの表情、久しぶりに見たな...。いつもその顔してたらいいのに)
あの時の、一時的な関係の時に見せてくれた顔。
今の優しい顔によく似た可愛い顔を、もう一度俺に、俺だけに見せてくれないかな...なんて、そう思うのはわがままだろうか?