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喧嘩最強女子は生徒会長【歌い手】

第4章 二章


生徒会選定会当日

生徒会役員は朝から大忙し。
生徒の誘導、備品の最終確認、進行の最終打ち合わせに、来客の案内...。

96「忙しすぎてもう体力ないんやけど?」
天「嘘はダメだよ96ちゃん。生徒会書記兼会計の人間がこの程度で疲れるわけないでしょ?」
凪「...んな事はどうでもいいけど、そろそろ他校のヤツらが来る頃だ。翔太、出迎え行くよ」
天「はーい。じゃ、96ちゃん頑張ってね〜」
96「ツッキー許さん...」

翔太と共に来客用玄関で待機する。今のところ出席すると聞いている人数は第二が4人、第三が3人、第四が1人の計8人。
顔見知りばかりでおそらく緊張感なんてものは存在しない見学会になるだろう。

天「あ、みんな来たみたいだよ」

翔太の一言でぼーっと足元を眺めていた視線を上げると、全員揃ってのお出ましだった。

凪「遠い所、わざわざ足をはこんでくださり、ありがとうございます。ようこそお越しくださいました」
蓮「相変わらず凪緒は丁寧だなー。もちっと気を抜いてこーぜー」
凪「ちょ...!」

最初に言葉を発したのは蓮。同時に凪緒の髪をクシャッと撫でる。

渉「そうそう、どうせ知り合いばっかだろ?固くなんなよ」
凪「浦田さんまで...もういいです。さっさと靴履き替えて着いてきてください。翔太、部屋まで案内よろしく」
天「はーい!スリッパ履けた人着いて来てくださーい!」

ぞろぞろと翔太に着いて行くのを見て、凪緒も最後尾から着いて行く。
そこへ、歩く速度を緩めて話しかけてくる男子が1人。

彼「久しぶりだね凪緒。何時ぶりかな」
凪「正月じゃない?」
彼「そんな前だっけ。変わり無さそうで安心したよ」
凪「彼方さんも。ところで、あの白い髪の子は誰?さっきからキョロキョロしてるんだけど」
彼「あぁ、忘れてた。アイツは凪緒に紹介しようと思って連れて来たんだ。まふ、来い」

まふと呼ばれた男子生徒はハッとして素直にこちらへ駆けて来た。しかし人見知りなのか、目が会った瞬間に彼方を壁にして隠れてしまう。

彼「まふ、挨拶」
真「...第四高校1年の相川真冬です」
凪「第一高校2年、生徒会長の一条凪緒」
彼「前話した俺の幼馴染だよ。見ての通り人見知りだけど、良い奴だから仲良くしてやって」
凪「もちろん。よろしく、相川君」
真「よ、よろしくお願いしますっ!」
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